カチカチボール



f:id:seatake:20180419210128j:imageニュートンの揺りかごとも呼ばれる。吊り下げられたいくつかのビー玉。端からぶつけた数だけ反対側のビー玉が飛び出す。力は音速で伝わるらしく材質によって異なるが金属内は秒速6キロとかで伝わるようだ。月ができたといわれるグレートインパクトも同じ仕組み。

シルバー民主主義の政治経済学            島澤諭   

 高齢化社会において高齢者だけでなく子育て世代にも政治が訴求する理由

 

①罠に陥ったのは日本だけか?

シルバー民主主義 中位年齢の高齢化や数的優位を背景として政策決定権を握った高齢者が優遇政治を実現

シルバーファースト現象 政治が再配分の規模と期待できる得票数を世代的に比較衡量した上で優遇政治を選択

 

中位投票者の定理によれば、日本の政策の決定権を持つのは還暦世代

 =中位投票者モデル 過半数の支持が得られる政策を分かっている

 先進国の多くが、シルバー優遇政治の罠に陥っている=デフレを好む 圧力団体、イデオロギーから世代へ

 

②本当にシルバー民主主義なのか?

民意は熟議や討議を経て利害関係者が納得したうえで集約されるのが理想的であるが、

実際には多様な民意の中から投票プロセスを経て選び取られた民意が他の民意を抑える形

高齢化の進行は高齢者の政治的影響を高め、シルバー優遇政治のエンジンとなる

日本の高齢者は若者との比較では優遇されているが、旧民主党政権以降若者向け給付も増加してきている

=確率的投票者モデル 各世代集団から得られる限界的票数が等しくなるように政策決定 母集団が大きいと一人当たりの配分が減り訴求が弱まるので高齢者よりも若者の方に配分する方が訴求しやすい

 

③世代間対立は真実なのか?

政府財政と社会保障制度は財政赤字ファイナンスによってリンク

現在世代は暗黙裡に結託しつつ将来世代の財布に手を出している

→消費税よりも所得税を選好

高齢世代と現役世代の格差は存在するが、現役世代と将来世代の間の格差の方が大きい

目に見えない債務額は926兆円 将来世代の生活は実質的に生まれる前から立ちゆかな

社会保障制度の自己破壊性 一旦導入されると少子化を進行させ、政治過程を介した過大給付をもたらすため、

支え手の生活を危うくし、将来の支え手を減少させ、自らの存立基盤を破壊していく

 

④政府財政・社会保障制度の改革を阻む俗説

 

シルバー優遇政治だけでなく非合理性の三要因

①将来予測の不可能性 ←独立財政機関を設置し、将来予測ではなくシナリオ分析への転換が効果的

有権者間での意思疎通の不能 ←政策当局の徹底的情報開示による有権者間での認識のすり合わせが効果的

③利害関係者の非合理性 ←改革先送りのコストの定量的な提示が効果的

改革を阻んでいるのは財政赤字ファイナンスを続けたい高齢者・現役世代・政治の鉄のトライアングル

 バラマキが公共事業から社会保障へ ゼロ金利による金利ボーナスが財政環境の危機を見えなくしている

 

⑤民意の高齢化は続くのか?

高齢者の政治に対する影響力は増大する一方 更に一票の格差は地方の高齢者の政治的影響力を振幅

投票率に対する世代効果は、世代が若くなるほど小さくなっていて、更に高齢者の影響力が増大 投票には社会経験が必要

 

⑥何がシルバー優遇政治を生み出したのか?

選挙制度改革と行政改革が民意重視、民意依存の政治のお膳立て

小選挙区制は民意を拡大して議席数に変換する装置であり、民意重視の政治を生む

 新たなイデオロギーの対立軸を生み出せず、国士型政治化の消滅

支持政党のある者の民意は高齢化 無党派層の民意は若い

 財政赤字ファイナンスと相まって、シルバー優遇と非高齢世代重視の政治が併存し、結託して将来世代に請求書を回す

 

⑦脱却できるのか?

日本の大前提 ①現在の政府財政・社会保障制度は右肩上がりの経済、人口、貧しい高齢者、豊かになる若者が前提。

②現実は、経済・人口は右肩下がりで、高齢者は豊かになり、若者は貧しくなっている。

③政治は豊かになる高齢者の既得権に手をつけず、そのうえで貧しくなる若者への分配を増やす方向。

④それを可能にしているのが財政赤字ファイナンスで、その結果が世代間格差となって表れている。

=給付減、負担減という痛みを逃げるため現状維持

民主主義の生物的限界 時間選好率が高齢化とともに上昇する

社会保障制度依存可能性に対する主観確率の世代間ギャップ 逃げ切り

財政の持続可能性を回復させるには財政赤字ファイナンスを即時停止するしかないが、世代間戦争を引き起こす危険性

シルバー優遇政治を超克するには民意の尊重と民意の遮断を調和させる制度が必要

高齢世代の高い利他心に働きかける②民意の高齢化の是正③民意の遮断④年齢にかかわらず困窮度に応じた給付

 

基本方針

財政赤字を止めよ! 現在世代が使うお金は現在世代が賄う

②現在の年齢別受益負担構造を見直すことで若者への分配を増やせ!

現在世代の負担の範囲内で若者への分配を増やし経済・社会の持続可能性を高め、将来世代への先送りを発生させない

③世代間戦争は絶対に避けよ! 無用な対立は改革のコストを吊り上げ、改革が不可能になる

 

肉食

肉食についてのいくつかの書籍

 

〈人類はなぜ肉食をやめられないのか 250万年の愛と妄想のはてに

MEATHOOKED the history and science of our 2.5million-year obsession with meat》

マルタ・ザラスカ

食べるため、食べられるのを逃れるため、あらゆる動物が大きさを増していった

ヒトは菜食だったが、徐々に肉食に順応していった

最初は肉食動物が殺した獲物を積極的に盗んでいた

 ライオンも40%は奪った肉 ハイエナは狩りの方が多い

道具のおかげで狩ることができるようになった

狩りは、肉からの栄養を摂るためのものではなく、政治やセックスのため

 象徴性 本物の男 強さ

 食べる物がたくさんあるときに狩りをすることが多い

 狩猟行為のカロリーは摂取カロリーより多い

脳の容量が増しエネルギーの25%も消耗する(霊長類8~13%、哺乳類3~5%)

 肉食でカロリーを取る

 カロリーの10%肉から取れれば足りる

 消化が早く時間を社交に割り振ることができた

 火の利用

タンパク質神話 身体はタンパク質を最重要のものと位置づけている?

ビタミンBは動物からではなく土壌細菌に由来

 肉を食べなくても得られる

 死亡率はベジタリアンの方が低い

利己的遺伝子 長生きではなく子孫を多く残すことができることを好む

 肉食が多い女子は初潮年齢が若い

タブー 豚 穀物と水の奪い合いを避ける

    牛 農作業の道具

    馬 役に立つ

 

〈 生き物を殺して食べる THE ETHICAL CARNIVORE my year killing to eat 〉

ルイーズ・グレイ

自分で殺して食べる2年間

ハンティングは最も人道的で親密な行為

 工場式農場で顔もわからない代理人がさばいた肉を食べるのをやめ、自分が食べる肉に責任を持つようになると、食が別のレベルへと飛躍する

肉は私たちを殺す 癌との関連

気候変動 温室効果ガス排出量の1/4 航空機、乗用車の排出量より大きい

途上国が食肉の消費を増やせば、すべて帳消しになる、という懸念は途上国をみくびりすぎている

 中国は、培養肉や植物性タンパク質を供給するはるかに効率的なやり方を模索している

 インドの影響によりヴェジタリアン料理のメニュー

屠畜場で勤務する人は有前科者率が高い、暴力行為を働く傾向が高い→町の暴力犯罪が増加する

 学歴がなくても高給が得られ、移民(ベトナム人、シリア難民)には英語のレッスンまで受けさせている

解体教室に参加したいという者が多い お肉屋さんが地元養豚農家と仲介 自分が食べている家畜に感謝するスピリチュアルな何かを求めている

放牧は炭素隔離が言い訳but森林伐採や家畜の呼吸、げっぷによるメタンガス放出

フリーダム・フード 牛 ①飢えや渇き②深いや痛み③怪我や病気④恐怖や苦しみからの自由、普通に動き回る自由

→動物がストレスがかからなければ肉がアドレナリンの影響をうけず味がよくなる

ハラル 屠られるときに“動物が生きている” =健康で適切に飼育されていた

 気絶させてはいけない? 一瞬で絶命するので痛みを感じない?

養鶏 何白万羽という群れになってくると畜産の対象というより消費財

 一度安価な命を受け入れると、後継世代はその安さを当たり前として受け入れてしまう

 飼料は遺伝子組み換え大豆 裏口から持ち込まれた遺伝子組み換え作物

交通事故死動物 ロードキル 道路上の野生動物は狩猟対象として法的に認められているが、ペット・家畜はだめ

 毒殺の可能性もある

 自分の鼻を信じる

法的に害獣となったならば、どうせなら食べればいい リス、ハト、シカ、ウサギ、ザリガニ、サバ、タラ

たいていの菜食主義者も魚食主義者  butマスも痛みを感じることが明らかになった 富裕国が自国民のために貧困国の海で底引き網漁をおこなう

 次世代はポンプで吸い上げ、生きたまま保管され、岸に戻って加工工場に移される

養殖業が海にかかる負担を軽減する、と言われているが、食べる魚の過半数を供給し、環境が受け入れられないほど巨大化しすぎた

 抗生物質の使い過ぎ、魔人ジーニー 遺伝子(ジーン)組換種の脱走

 河口での流し網をやめさせるために釣り人が対価を支払う何が食肉の代わりになるのか
昆虫食(ミールワーム) シロアリ、ウジ、コオロギ・・・

 生ゴミが餌になる 種類も豊富 二酸化炭素排出量が少ない(ゲップをしない) 栄養価が高い害虫駆除のお手伝いになる 衛生面が課題

代替動物性タンパク質(フェイクミート) 有望な製品 ビル・ゲイツ他 シリコンヴァレー

培養肉 肉を食べたい、のだから、見た目も味も肉に似せた料理でも、肉食が減ればよい

ポストキャピタリズム 資本主義以後の世界 POSTCAPITALISM a guide to our future ポール・メイソン

社会主義は技術が伴っていなかったから失敗したが情報技術により実現可能になった。

コンドラチェフは資本主義が生き残れるという説でレーニンから迫害されたが次の波はこの情報資本主義が牽引する。

 

プロジェクト・ゼロ

①機械や製品の製造コストはゼロ、労働時間も限りなくゼロに

②生活必需品や公共サービスも無料に

③民営化をやめ国有化へ 公共インフラを低コストで提供し、単なる賃金上昇よりも公平な財の再配分へ

ベーシック・インカムで劣悪な仕事は姿を消す 労働が遊びになる

⑤並行通貨や時間銀行、協同組合、自己管理型のオンライン空間などが出現

⑥経済活動に信用貸しや貨幣そのものが占める役割がずっと小さくなる

 

情報資本主義

①情報技術が労働の必要性を減らし、労働と自由時間との境目をあいまいにし、労働と賃金と利潤との関係を壊す

情報技術は安定した形の資本主義を新たに創造することはない

②情報財が価格を正確に設定する市場の能力を弱める 市場メカニズムを腐食 所有権を侵食

③協働生産が自然発生的に増加労働が最小限にまで縮小されると、社会全体に蓄積された知識を展開できる人間が生まれる

 

移行に向けた原則 ①人間の意思には限界がある 階層制より複雑性や脆弱性に配慮したネットワーク②生態学的持続可能性 エネルギーの価格を高くする③経済の移行だけではなく人間の移行でもなければならない 民主主義の新たな形④あらゆる方向から問題に取り組む⑤情報力を最大限にする IoT情報によって価値が損なわれる場合の企業の生き残り戦略①情報の独占体制を敷き知的所有権で守備を固める②カオスの瀬戸際にまで近づき、拡大する供給と下落する価格のギャップに耐えられるように試みる③顧客データなどの社会的につくられた情報を捉えて搾取する現在の資本主義における矛盾情報の独占、賃金関係の弱化、二酸化炭素を排出するビジネスモデル等により自身を守り、ピアプロダクションに対抗財が無料で社会的に潤沢に作られる可能性と、権力と情報の統制維持にもがく独占、銀行、政府のシステムとの間に存在 あらゆることがネットワークと階層制との戦いによって広まっている①新しい形の認知資本主義 企業と市場とネットワーク化された協働が組み合わされている②ネットワークが仕事と市場システムの合法性を損なわせる 市場システムが廃止される完全な情報経済では、効用のほとんどが情報を通じてもたらされていて、実物商品は比較的豊富にある →限界効用理論による価格メカニズムは崩壊 =均衡 希少性を想定製品のコストがゼロで所有権が弱いという性質を持つ情報基盤の経済は、資本主義経

138億年の音楽史 浦久俊彦

音楽の権力や宗教における歴史から、科学までいろいらろな考察。

 

 <宇宙>はじめに「音」があった

ビッグバン直後の宇宙は、原始大気で満ちていて振動を伝えられた

ヒッグス素粒子の可聴化 とてつもない重低音 キューバ音楽みたい

スーパーストリング理論 世界中のあらゆる物質をつくるのは粒子ではなく振動体=世界は音

音楽とは何か、とは時間とは何か、を考えることでもある

<自然>ツグミ 2秒間で45~100個の音符と25~50回のピッチ変動 和声的音階を含む五音音階に似る

ウタスズメ 20曲、フタスジモズモドキ75曲、ハシナガヌマミソサザイ100曲以上

オウム 枝で幹をドラミング

クジラ 2~5御のつながる6の主題を展開 主題労作 超低周波で数100㎞響き渡る

<人間>アミノ酸ごとに異なる周波数→つながったタンパク質は固有のメロディを持つ

音楽の振動によって水の結晶が変化→音楽療法

肉体を楽器に例えると42オクターブ 体調、人間関係は周波数の違いから生じる?

 

ピュタゴラス 完璧な調和と秩序 調和する音程を発見 背後にある数こそが宇宙そのもの

ケプラー 「宇宙の調和」楕円軌道と非等速円運動の調和 天の運動による合奏 地球は、mi(miseria悲惨)fa(fames飢餓)mi

 

宮廷文化

東京国際フォーラム源氏物語の柏木のシーンや六條院の模型の展示。牛車。食事。染色の原料。十二単の移り変わり。
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政治経済の生態学 スウェーデン・日本・米国の進化と適応

スヴェン・スタインモ
①「グローバル・スタンダード」などというものはない
 収斂説に反し、先進資本主義福祉国家は底辺の競争を繰り広げてはいない
②国家は適応するか、消滅するか 進化は変化を必要とする
 歴史は変化する環境に適応する 資本主義自体が適応するシステム
 下部システムの部分間の複雑な相互作用の産物であり、創発的なプロセス
 政治経済が進化する、というのは、多様性を生み、成功する多様性を選択し、再生産するメカニズム
民主的制度は、
①メディアや言論などの自由を通じて多様性の創出
②競争的選挙や投票を通じて選択
③法の支配と常設の官僚組織を通じて再生産
をするための比較的効率性の高い手段を国民に提供

米国:イノベーションと多様性の創出に秀でる 果実がより不平等に分配・社会の分断 機会の平等と同時に個人の自由があるというという自己認識の矛盾
スウェーデン:成功する多様性の選択を成し遂げた 効率的 誰がではなくいかに 普遍主義
日本:再生産に熟達するが、多様性の創出には適していない 従来的階層的社会規範と個人の自由や平等との対立 二重構造 雇用主ベースの社会福祉 非生産的経済部門を残す

租税や政府支出と経済成長の間に統計的に有意な関係が見出されない