世界を分断する「壁」 世界の統合と分断の「橋」
世界を分断する「壁」 DES MURS ENTRE LES HOMMES
世界の統合と分断の「橋」 DES PONTS ENTRE LES HOMMES
原書房 アレクサンドラ・ノヴォスロフ
世界の国境における壁や橋にまつわる情勢をたくさんの写真とともに紹介
たくさんの国境をまたいだつもりでいたけれども、ここで紹介されている壁や橋にはほとんど行けていない
早く行かないとベルリンの壁のようになくなってしまうかもしれない、と思いたい一方で、壁はどんどん増えていっているような気もする
アイザック・ニュートン 人間は壁を多く作りすぎ、橋は十分に作っていない
発展しているとき道路や橋を造るが、衰退や危機に陥ると壁やフェンスを造る
壁は長期的には失敗を運命づけられている一方で、橋は希望をもたらす
世界に約60の分離壁 全国境の13%の4万1000㎞
壁 ふたつの朝鮮の間
インドとバングラデシュ
アメリカとメキシコ
メリリャとセウタ
橋 旧ユーゴスラビア(ボスニア・ヘルツェゴビナとコソボ)
中国と北朝鮮
|
|
中東のあたりの地理
メソポタミア
メソポタミアは川の間の土地という意味で、共にクルド人が住むトルコのアナトリア高原を共に源流とするチグリス・ユーフラテス川の間の土地、という意味で、比較的温暖で肥沃な平野で文明が栄えた。西側にシリアを通ってゆったりと流れるユーフラテス川(銅の意味?)に対し、チグリス川は「流れの速い川」と呼ばれる。チグリスがtigers虎の語源になっている。現在は全体としてセム語族のアラブ人であるイスラム教徒が住み、イラクが中心。
レバノン山地のバールベックあたりを源流とする地中海側に注ぐオロンテス(アシ)川流域はシリアと呼ばれる地域で、ユーフラテス川上流から途中のオアシス都市アレッポからなだらかにつながり、大半がシリアとなっている。シリアとイラクの国境は特段の地理的な特徴はなさそう。
アレッポからレバノン山脈に沿ってオアシス都市ディマシュク(ダマスカス エデンの園のモデルとされているらしい)、アンマン(古代はフィラデルフィアと呼ばれていたらしい)からワディに沿って、シナイ半島の付け根の紅海の港アカバまで。紅海は航海の難所で、係留できる場所も少なく、座礁したり海賊に遭遇したりするので、インドやペルシアやスワヒリの地からの船もアデンあたりで陸路に積み替えて、比較的温で水の得られるヒジャーズ山脈を進むことが多かったようだ。
オアシス都市アンマンを中心としたヨルダン、聖都メッカを中心としたサウジアラビアが礫砂漠に国境を設けたものと思われる。
サウジアラビアはヤマン(イエメン)との国境は砂漠の部分もしっかりとした国境になっているようだ。オマーンやUAEとの国境はパトロール用の道路が整備されている。イラク、ヨルダンとの国境もしっかりしているようだ。
ここは、サウジとヤマンとオマーンの国境。展望台? 左側にヤマンとの国境、下側にオマーンとヤマンとの国境の構築物。
ちなみに、「三大陸周遊記」によれば、関所破りを砂漠の足跡で追うのでひとりとして逃れることができないそうだ。
レパント
オロンテス(アシ)川は地中海岸北側の第一回十字軍のアンティオキアの戦いで知られるアンティオキアを流れ地中海に注ぐ。北側にはアレクサンドロス大王のつくったイスケンデルン。シリア領だったが、トルコ領となって、アンティオキアはアンタキヤと呼ばれている。シリアが領土を主張しているらしいけど、国境では往来されているようだ。
トルコはエーゲ海ではギリシアに大幅に譲歩させられたようだが、ここでは領土を確保することができたようだ。
その南にはシリアのラタキア、キリスト教が優勢なレバノンのベイルート、ユダヤ教が優勢なイスラエルのハイファ、テルアビブ、イスラム教が優勢なパレスティナのガザ、そしてエジプトのアレクサンドリアと古代からの港湾都市が点在し、エリアを中心として独立したものの、宗教的なこともあり争いが続いている。
イスラエルはユダヤ人の国ということだが、ヘブライ人もアラブ人もセム系民族ではある。
カフカス
アナトリアの黒海側からカフカス山脈の南麓をカスピ海までカフカス(ロシア語)(コーカサス)と呼ばれている。
黒海側はサカルトヴェロ(ジョージア グルジア)でキリスト教オーソドックス。独自の言語体系のカフカス語族らしく、細かく分かれていて、自治領などに分かれている。
カスピ海沿岸はアゼルバイジャンと呼ばれる地域で、イスラム教徒、トルコ系アゼリー人が住み、そのうち北側がアゼルバイジャンとして独立し、南側はイラン。間のリヒ山脈を分水嶺に黒海側にリオニ川、カスピ海側にクラ川が流れるので、素直には分水嶺で国が分かれそうだけども、サカルトヴェロの首都トビリシはクラ川流域にあり、カスピ海まで航行可能である。
その南側の山岳地帯にアルメニアが位置している。独立した言語体系のアルメニア人はかつてはアナトリア一帯に住んでいたが、トルコがアナトリアに侵入し、クルド人とともに、アルメニア人をカスピ海に注ぐクラ川に合流するアラス川支流アクフリアン川以東に追い出した形になった。アルメニア教会が廃墟になり残る。アララト盆地に首都エレバンが位置する。
アナトリア高原の東端、ノアの箱舟が地上に降りた地、と言われるアララト山(5165m)を境に(アララト山自体はトルコ領)トルコ、アルメニア、アゼルバイジャンの飛び地のナヒチェバン、イランが接する交通の要衝となる。エルサレムをさまざまな宗教が聖地とするように、アララト山もこのあたりの民族の象徴的な山であるようだ。カスピ海に注ぐクラ川に合流するアラス川がナヒチェバンとイランの境となり、その支流のアクフリン川がトルコとアルメニアの境になっていて、トルコがアララト山の部分だけ領土を伸ばしているような感じになっているのは、最終的な力関係がトルコが強かったからだろうか。
ナヒチェバンがアゼルバイジャンの飛び地となったのは、ソ連邦だったときの民族政策の結果であり、そうでなければ、周辺のどこかの国の一部になっていたのだろうと思う。その入れ子状にアゼルバイジャンの中にアルメニア系のナゴルノカラバフと呼ばれる自治領があり、かつてはアルメニアが優勢だったが、石油で潤うアゼルバイジャンが攻勢をかけているようだ。
イーラーン
アララト山の東、カフカス山脈から伸びるザグロス山脈がペルシャ湾に沿いに連なる。いったん礫砂漠で途切れたあと山並みがインド人殺しという意味のヒンドゥークシ山脈のアフガニスタン、パミール高原のタジキスタンにつながって広がり、その一帯にイラン系民族が住む。ザグロス山脈がアラビア海からの熱風を遮り、内陸は温暖で、イスファハンのある内陸河川のザーヤンデルート川流域など、山に囲まれているので水が得やすい。そしてカナートと呼ばれる地下水路が盆地を縦横に堀り巡らされている。google mapで縮尺100mくらいで探すと見つかる。古代からこれだけの地下水路を掘って現在まで活用していることに、民族の歴史を感じる。
石油が自然発火していたことに神聖を源にするらしいゾロアスター教が広まっていたが、しだいにイスラム教を受け入れてもシーア派として独自の地位を守っている。 ペルシア語はインド=ヨーロッパ語族の系統だが、セム語族のアラビア語のアラビア文字を受け入れることになった。
インド方面には、ザグロス山脈の終わりあたりのザヘダンからバルチスタンの礫砂漠を通ってクエッタに抜けるか、アフガニスタンのカンダハールからの礫砂漠を通って、ヒンドゥークシを越えてチャマンからクエッタに抜けてカラチに抜けるルート。カンダハールからヒンドゥークシの内陸水域となる谷筋を抜けてカーブルの位置するインダス源流のひとつカーブル川に沿ってアレクサンドロス大王も超えたカイバル峠からペシャワール、パンジャブ地方に抜けるルートがある。
中国へはパミール高原の合間のシルダリア源流ワハーン回廊を通って行くことができる。マルコ=ポーロも利用したしかし、そのあと砂漠が続くこともあり、カラクーム砂漠に消えるアフガニスタンの中央を東からヘラートを経て流れるハリー川に沿ってアシカバードへ、そして、フェルガノ盆地に抜けるルートが中心のようだ。
なので、アフガニスタンはインダスに流れるカーブル川流域、アラル海に注ぐシルダリア流域、トルクメニスタンのカラクム砂漠に消える中央部を東からヘラートを抜けるハリー川流域、カンダハールの内陸水域に大きく分かれ、それが支流の谷筋ごとに分かれていく感じ。
トゥーラーン(トルキスタン)
カスピ海、アラル海を中心とする内水域で、草原や沙漠が広がる。
アフガニスタンの北東部に細く伸びるワハーン回廊から中国に抜けられるが(マルコ=ポーロも通ったが)、その先にはタクラマカン砂漠、天山山脈が続くので、マシャドから北のフェルガナ盆地に抜けるルートの方がメインのようだ。 このルートはいわゆるシルクロード 草原の道。
ここはトゥーラーンの地 トルキスタン。トルコ系民族、アルタイ語族のトルコ語系の人々が暮らす平原が広がる。
アフガニスタンのパミールを水源とするシルダリアはワハーン回廊を通り、タジキスタンやウズベキスタンとの国境を形成し、サマルカンドからの支流を合わせ、トルクメニスタンとの国境を形成して今は干上がってしまったアラル海に注ぐ。キルギスタンの天山山脈を水源とするシルダリアはウズベキスタンのタシケントのあるフェルガナ盆地を流れ、カザフ平原を流れ、同じくアラル海に注ぐ。
トルクメニスタンは、アシカバードのあるハリー川流域が中心。
ウズベキスタンは、シルダリアとアムダリアの両方の中流域を持つ。
ペルシア湾
エリュトラー海案内記ではあっさりとしか触れられていないが、東方見聞録によれば、イラン シラーズの港ホルムズからはインドとの交易が盛んだったようだ。
一方でアラビア半島側は、砂漠が迫ることもあり、小さい港がクウエート、バーレーン、カタール、アブダビ、ドバイ、そしてマスカットのオマーンという感じで独立したようにみえる。カーディフからメッカへは沙漠を経た巡礼路となり、半島のほぼ全体がサウジアラビアとなった。
エリュトラー海案内記によれば紀元前からインドとイエメンのアデンとを季節風を使って直接航海していたみたいなので、後背地のない港はそれほど重要ではなかったようだ。
青い鳥 L'OISEAU BLEU メーテルリンク
子供のころ読んだのは、小説風の話でした。改めて読んでみると・・・なんと、シェークスピアのような戯曲でした。幸せは実は近くにあるんだよ・・・みたいな話ともちょっと違う印象でした。
妖精にも衣装の設定がされています。
「チルチル」ペローの童話に出てくる「親指小僧」の服装。青い半ズボン、淡い感じの青いの短めの上着、白いくつ下、シカの皮の短ぐつまたは深ぐつ
「ミチル」「グレーテル」「赤ずきん」の服装
「光」月の色の着物に、きらきらした紗をつけて光の感じ。新ギリシャ式、ウォーター・クレーン風。ウエストをやや高く、腕はむき出し、頭は宝冠
「時」黒いマント、ふさふさした白い長いひげ、大きなかまと砂時計を持つ
「母の愛」しなやかでほとんど透き通るような、できるだけ白いヴェールをつけ、全体の清らかな明るい調和を破らないかぎり、たくさんの真珠や宝石を飾る
「パン」トルコの総督のような豪奢な服装。金の縫いとりのある真赤な絹かビロードのゆったりした上着、大きなターバン、三日月の短剣、太鼓腹、ほほのふくれた赤ら顔
クリスマスイヴ 木こりの子チルチルとミチルの部屋に妖女が訪れ、青い鳥を探しに行って、と言われる
妖女の見えなくなった目に光をさずけてくれる青い帽子を渡してくれる。ついているダイヤモンドを回すと目が開く。ものの中まで見えてくる。
さらに回すと過去のことが見える。また回すと未来のことが見える。
さて、かぶってダイヤモンドを回すと、年取った妖女ベリリウンヌが王女様に、柱時計から「時間」がとび出して踊りはじめる。いろいろな妖精が出てきて、ランプから「光」。
とうさんがやってきたので、急いでダイヤモンドを回したら、妖精が元の場所にもどれれなくなって、いっしょに旅に出ることになった。
思い出の国 お祈りすることは思い出すこと 青い鳥は黒くなってる
夜の御殿 自然のすべての秘密の番人 たくさんの青い鳥をつかまえたけど死んでる
森 青い鳥 万物の秘密と幸福の秘密 人間をさばき、人間にわたしたちの力を感じさせようと謀叛
魔法の花園 「喜び」と「幸福」が集められていて、「運命」がその番人をしている 「不幸」たちは「幸福」の花園のすぐ隣に住んでいて、その境はもやかごくうすい幕のようなもので区切られているだけで、それが「正義」の高みや「永遠」の谷底から吹いてくる風に、始終吹きまくられている
「幸福」たちはたいてい善良なんだけれど、中には一番大きな「不幸」よりもっと危険で不誠実なものもいる
墓地 真夜中、ダイヤモンドを回すと、墓の中から花の精があがり、見る間におとぎの国の花園に、そしてあけののの光りがさし、墓は輝き、花は開き、木の葉はそよぎ、ミツバチがぶんぶんうなり、小鳥は太陽と命の賛歌を歌い、それが空に満ちあふれる 死んだ人どこにもいないね
幸福の花園 ふとりかえった幸福 子供たちの幸福 あなたのおうちの幸福 健康である幸福 清い空気の幸福 星の光り出すのを見る幸福 無邪気な考えの幸福 露の中を素足で駆ける幸福 「母の愛」の喜び
善良である喜びは、不幸のところへ行って慰めてやるのが好き
未来の王国 自分の生まれるのを待ってる みんな地上へ行ってからみんなの幸福のために役立つものを発明することになってる 「時」が扉をあける 青い鳥は・・・赤くなっていた
1年の旅のあと妖精と別れ目覚める
チルチルの持ってるキジバトを隣の娘が欲しがる 逃げちゃった またつかまえてあげる どなたかあの鳥を見つけた方は、どうぞぼくたちに返してください ぼくたち、幸福に暮らすために、いつかきっとあの鳥がいりようになるでしょうから
エリュトラー海案内記 & 東方見聞録 & 三大陸周遊記(大旅行記)
- エリュトラー海案内記 上下 訳:蔀勇三 平凡社 本編計p37
- 東方見聞録 訳:月村辰雄・久保田勝一 岩波書店 本編p267
- 三大陸周遊記 訳:前嶋信次 角川文庫 本編p320
- ジパング
- エルサレム
- レパント
- 紅海
- アフリカ東海岸
- インド
- 黒海
- 沈黙交易
- マリ
エリュトラー海案内記 上下 訳:蔀勇三 平凡社 本編計p37
Periplus of the Erythraean Sea
紀元50~70年頃のエリュトラー海と呼ばれた現在のインド洋の港と特産品などの案内。
東方見聞録 訳:月村辰雄・久保田勝一 岩波書店 本編p267
Livre des Merveilles 脅威の書、a Description du Monde 世界の記述
東方見聞録は13世紀後半マルコ=ポーロが陸路フビライに会いに行って海路帰ってくるあいだに聞いた周辺の地域に関するうわさ話。フビライの元にいたマルコ=ポーロの兄弟がキリストの司教への親書を渡すために帰り、再びフビライの元に戻るときに同行した。
三大陸周遊記 訳:前嶋信次 角川文庫 本編p320
tuḥfat al-naẓār fī ġarāʾib al-ʾamṣār wa-ʿaǧāʾib al-ʾasfār
都市の珍奇さと旅路の異聞に興味をもつ人々への贈り物 tuḥfatは贈り物
14世紀前半に生きたモロッコ出身のイブン・バットゥータのイスラム教のエリアを中心とする旅行記。三大陸というのは邦訳時についたみたいで、英訳ではasia&africaになっていたりするようだ。
世界の5大河
ナイル、アル・フラート(ユーフラテス)、ダジェリス(チグリス)、サイフーン(シル・ダリア)、ジャイフーン(アム・ダリア)
+
パンジェ・アーブ(シンドの河 五河 インダス)、カンク(ヒンドの河 ガンジス)、ジューン河(ヤムナ)、イティル河(ヴォルガ)、サルー河(黄河)
世界の5港
アレクサンドリア(エジプト)、カウラム(クイロン インド)、カーリクート(カリカット インド)、スーダーク(クリミヤ)、ザィトゥーン(泉州)
七大帝
モロッコ、エジプト=シリア(マムルーク朝)、イル汗、チャガタイ汗、インド、シナ、キプチャク汗
ジパング
「東方見聞録」では1章でサパングとして日本を紹介している。住民は肌の色が白く礼儀正しい。偶像崇拝者。島では金が見つかるので、限りなく金を所有しているが、この島に向かう商人はほとんどいない。屋根も床も窓もすべて金でおおわれている宮殿がある。赤い鶏がたくさんいて美味。多量の宝石も産する。とのこと。
この話を聞いて、クビライ・カーンは征服しようと思ったらしい。
「エリュトラー海案内記」のほぼ終わりの63節に、ガンジス川のさらに東の最果ての地、朝日の真下クリューセーがある、とされる。クリューセーとはギリシア語で金という意味だそうで、日本のことか!?と思ったのだけど、マレー半島のことだとされているらしい。
エルサレム
「三大陸周遊記」では「イエスのふるさと」という見出しで紹介されている。
ガザは立派な市場や多くのモスクがある城壁のない町。
ヘブロンは、小さいが、大きな力をもち、貴く、外見もうるわしく、内部もまたほむべきところ。
ベテレヘムは、コーラン19章に聖母マリアはやしの樹の根もとで産みの苦しさを起こしたもうた、とあるそうで、そのやしの幹のあとが見られたらしい。キリスト教徒はこの場所を大いにあがめる。
エルサレムは、メッカ・メジナにつぐ聖地。予言者まほめっとはここから天に昇った。聖域は壮麗で、地上にこれよりも大規模なものはない、とのことである。モスクや岩の円蓋電は黄金で輝いている。
キリストの昇天の場所、聖母マリヤやキリストの墓といわれる所もあり、キリスト教徒の巡礼にくるものが多いけれども、みなイスラム教徒に一定の納金をし、いろいろ肩身の狭い思いをしなければならないし、不本意ながらも堪え忍んでいる、とある。
レパント
「三大陸周遊記」でエルサレムのあと海沿いに北に向かう。道中の町はことごとく十字軍によってか廃墟になっている。アッカー(アークル)、スール(ティル)、サイダー(シドン)、タバリーヤ(ティベリヤス)。ベイルートは小さいけど立派な町。アトラーブルス(トリポリ)は十字軍に破壊されたが債権された。
ハラブ(アレッポ)、アンティオキア、ラーディキア(ラタキア)は古い大きな町。
ルブナーン(レバノン)山地、バアラバック(バールベック)は肥沃な地。
ディマシュク(ダマスカス)は東洋の天国、光ののぼるところ、イスラム世界のしめくくり。
紅海
アフリカ東海岸
「エリュトラー海案内記」ではソマリアは「向こう側」、東岸はアザニアー地方と呼ばれている。季節風を利用して航海していて、ソマリアからキルワまで数日おきに港がある。
「向こう側」からは没香、乳香、燻香などが輸出される。
東岸からは象牙、犀角、亀甲、鸚鵡貝が輸出される。
エチオピアはアクソーミテースと呼ばれる地が首都でアクスムだとされるところからナイルの彼方から象牙をアドューリと呼ばれる港まで運んで輸出している。
「東方見聞録」では中インド(インドは大インド インドシナは小インド)。マルコ=ポーロの見聞した話。
スコトラ島(スカイラ) キリスト教だが、ローマ教皇ではなくバグダッドの総大司教(ネストリウス派)に服属している。龍涎香が商品。麦がとれないので米と肉とミルクを常食。裸で暮らす。アデンに向かう船はすべて立ち寄る。海賊が根城にしている。世界でもっとも巧みな魔法使いたちがいて、船を後戻りさせたり、望み通りの風を吹かせたり、不幸や嵐を呼び起こすこともできるらしい。
マダガスカル(マデガスカル) 外周は少なくとも3000マイル。ここより南は潮流が激しくて行けないが、怪鳥グリフォンが出現すると伝えられている。サラセン人 世界でもっとも美しく大きな島。ラクダの肉を食べる。紫壇、龍涎香が商品。豹、熊、ライオンなど多い。
ザンキバル(ザンジバル) 全周2000マイル。大きすぎる! 裸で暮らし偶像崇拝者で独自の言葉と王国で、どこにも朝貢していない。ラクダや象に乗って戦争をする。象牙や龍涎香が商品。
インド東海岸のマアバールからはザンキバル島やマデガスカル島まで20日ほどで到着するが、戻るには3か月以上かかる。
エチオピア(アルバシー) 広大な地方で6つの大きな王国のうち3つはキリスト教、3つはサラセンで1つはアデン方面を占めている。もっとも強大な王はキリスト教徒で中央を占め、ほかの王が服属している。サラセン人は額から鼻のなかばに1つのしるし、ユダヤ人は両頬に2つのしるし、キリスト教徒は両頬と額から鼻のなかばに3つのしるしをつけている。馬を乗りこなし、物産が豊富で、肉と米とミルクと胡麻を常食とする。キリン、熊、豹、ライオン、野生のロバ、駝鳥、オウムなどが多い。多くの町と城があり、たくさんの商人がいて商売が盛んで、美しい麻布、綿布を産する。
キリスト教の国王が自分がエルサレムを巡礼する代わりに遣わした司教がアデンで捕らわれたため、アデンを攻撃して統治下においたそうだ。
「三大陸周遊記」では、ソマリアはベルベラと呼ばれ、首府はアデンの対岸のザイラア、マクダシャウ(モガディシュ)まで15日。駱駝が多い。バナナやマンゴーを調理たりして食べている。
マンバサ(モンバサ)のあるサワーヒル(スワヒリ)、カルワー(キルワ)。キルワはスルタンが治め、贈与には黄金ではなく象牙を使う。ここからイエメンのザファール(ズファール)まで一気に渡った。ここからカーリクート(カリカット)まで28日で行けるが、アデンまでは陸路で1月。インドから輸入する米が主食。
インド
「エリュトラー海案内記」では、基本は海岸沿いの港の紹介。シントス川(インダス)を使ってパンジャブのパルティアに支配されているスキュティアと交易をしている。
この時代からすでに季節風を利用して、岸沿いではなく針路を取ってインドの西岸とアラビア半島と航を航行している。
インドからは、胡椒、真珠、象牙、絹布、宝石、亀甲などが輸出され、貨幣、衣服、錦、硫化アンチモン、珊瑚、ガラス、銅、錫、鉛、葡萄酒などが輸入される。
「東方見聞録」では、帰りに寄ったり見聞したりした海岸部の港単位の紹介で、パンジャブやデカン高原など内陸の紹介はない。そのわりに行き、草原の道を使わず、パミール高原のアフガニスタンの北東の細いワハーン回廊を使って中国に向かったのはなぜなのだろう。
「三大陸周遊記」では、インド人殺しヒンドゥクシュを越えてインダスに沿ってパンジャブ、そしてデリーに向かっている。デリーは巨大都市だったようだ。そこで数年間過ごしたあとカジュラホなどを回り、ダウラターバートを経て、キンバヤ(カンバト湾)から海岸沿いに点々とする。西海岸からマドラスあたりまではけっこう行きつ戻りつしている。一方で東海岸はマドラスあたりからはガンジス河口までは一気に向かうようだ。ジャワ(スマトラ島)に向かっている。
いわゆるサティと呼ばれる、夫が亡くなったあと妻が殉死する場面の描写もある。自発的な行為で、強制はされない、とのことである。
また神の御もとに向かうためガンジスに入水する風習についての紹介もある。
黒海
「三大陸周遊記」トルコの町ではイスラム、キリスト、ユダヤ、ギリシアが区画ごとに住んでいる。アル・アヒール・アル・フィトヤーンという青年同胞団の組織が到るところにあり、異国人を世話し、暴君を懲らしめていて、各町で世話になりながら旅を続けた。
広大な都イスタンブールでは、ローマ皇帝ジョージから、エルサレムやベツレヘムを訪ねたことのあるイブン・バットゥータの手足をにぎりしめたい、と尊重された。
聖ソフィア教会はまだモスクにはされていなくて、イスラム教徒は入ることが許されていない。
サラーイでは、ウーズベック汗がローマ皇帝の話に興味を持った。ヴォルガ河が凍結する時期が移動に最適らしく。凍結になるのを待って橇で進む。
沈黙交易
「三大陸周遊記」ブルガールから氷に覆われた広野を犬橇で40日旅したところにある闇の国。
持ってきた商品をおき去りにして、定めの場所に引きとる。次の日に、商品を置いたところに行ってみると、それとならんで、テン、灰色栗鼠、アルミンなどの毛皮がおいてある。もし商人が自分の商品のそばにある毛皮で満足すれば、それを持ってくるが、気に入らなければ、そのままにしてくる。そうすると、闇の国お住民は、毛皮類を増しておくこともあり、そのまま持って商人たちの荷だけ残しておく場合も珍しくない。これが取引方法である。この地に旅する人々も、取引の相手が魔性のものなのか、人間なのか正体がつかめない。その一人をだに見たことはないのである。
ブルガールが地図上に図示されていなかったので、最初はブルガリアのことかと思ったものの、そんなに寒い場所だったのだろうか、と考えてみると、アゾフ海の北、ロシアのブルガール、ブルガリアの元の場所、を指すようだ。
マリ
「三大陸周遊記」砂漠には虱が多いので、襟に水銀をふくませた糸を巻く。女系の相続。バオバブの続く街道をは治安がよく、腐ったバオバブの空洞には井戸のように雨水がたまってたり、蜜蜂が巣をつくり蜜がとれたりし、機織りをしたりしている。
ここでは黒人が君主に卑屈に服従の意を示していることが意外なように表現されている。イブン・バットゥータはあちこちで君主に会っているが、対等に扱われ、賓客としてもてなされているのが、イスラムの風習のようだ。
黒人は不正行為が少なく、治安がととのい、財産を保護することを長所、男女とも裸で過ごすことを短所と記している。
河馬をつかまえて食べる。
二ジュール河の先、ナイジェリアあたりユーフィーというところはマリの領域外で、そこまでいった白人はいないらしい。
傾斜量図
傾斜量図というものを国土地理院のホームページから見つけました。
地形の傾きの大きさで地図を表現したもの。傾斜が緩いほうが交通量は増えるので、人や物の動きやすいルート、地域のつながりが見つけやすい。
いろいろな地図が選べます。
標高などの地形以外にも、年代別の航空写真、災害避難場所、災害伝承碑といったものも選べ、適宜重ねたりすることができます。
傾斜量図がこちら。
標高図と比べてみました。長野県や山梨県の盆地の状況が、傾斜図のほうが分かりやすいです。糸魚川ー静岡構造線が白くなっていて、往来がしやすい感じなのが分かります。富士山は全体としてはなだらかな傾斜なのが分かります。
磁気図というものもありました。見方がわからないですが・・・
動物たちのすごいワザを物理で解くFURRY LOGIC the physics of animal life マティン・ドラーニ リズ・カローガー
動物たちのさまざまなワザを、物理的に解説。
|
<熱>
レッドサイドガーターヘビ 寒いとシーメイル(メスのふりをするオス)になりオスを引き付け熱を伝導により奪う
イヌの毛 乾いているときは伝導と対流による熱の損失を最小限にとどめるが、濡れていると体力を消耗
→体をゆすぶることで水を振り払う 4.5往復/秒 ネコ9 ネズミ31 クマ4
背骨を動かすのに加えてタプタプした皮膚は両側に60度動く
約500gのうち約70%の水分が飛び散る
揺さぶるには約100ジュール 蒸発する場合480kジュール 100kカロリー消費(ラブラドールレトリバー 一日摂取エネルギー800kcalの1/7 ドッグフード缶の1/3
蚊 小さなハエ スペイン語 オスの触覚は繊毛に覆われている
血を吸うと体重の3倍になるが、5秒後には血を尿と混ぜて玉にし25秒後離れ落ち熱を逃がす
吸う時34℃ 最初の玉 31℃ 落ちる際は26℃ 体温は23℃
ミツバチ 集団抱擁 日本ミツバチの耐熱は48℃ ミツバチボール47℃ スズメバチの耐熱46℃
カリフォルニアジリス しっぽを振って威嚇するが、ガラガラヘビが相手のときは更に加熱する
ヘビは赤外線を目と鼻の中間で感知
ファイヤービートル 体長1cm 幼虫が樹液に溺れたり押しつぶされたりするので火を見つけて焼けた木に産卵
通常の昆虫は赤外線感知センサーを触覚付け根に持つが、羽のすぐ下にもある 130㎞先でも感知
<力>
コモドドラゴン 149Nでかむ ネコは58N(体重は1/20) 頭と体を回し337N
ショック症を惹き起こす神経毒と傷跡の血の抗凝血剤を含む毒により4倍の大きさのスイギュウを倒す
骨と筋肉を節約し、エネルギー消費を抑える蚊 秒速10m(時速35km)の雨粒は100kgの人間に5tトラックが激突するイメージ
雨粒にしがみついて衝撃を弱める
蚊が受ける運動量の変化は0.003N(=2mg×2.1m/秒÷1.5m秒)なので大したことは無い
空気より濃度が高いと位置を感じる平均棍を乱すので大豆油スプレーが有効
モンハナシャコ カニの殻を破る 700Nの打撃(体重の千倍以上)捕脚を10万m/秒秒で加速(重力加速度の1万倍)打撃時点で80㎞/時 攻撃に3ミリ秒(瞬きは0.3秒)
チーター9m/秒秒で3秒で100㎞/時 ハヤブサ300㎞/時で降下
筋肉は速く収縮して小さな力を出すかゆっくり収縮して大きな力を出すかのトレードオフだが、閉筋がゆっくりエネルギーを蓄え、掛け金となる腱がはずれるとエネルギーが瞬時に放出される
+水蒸気として泡の発生消滅が短時間に起きるキャビテーション
水の分子を離れ離れにするエネルギーが再び近づくのにかかる時間を短くするとエネルギーを解放できる
短時間で両捕脚で打撃0.8ミリ秒 6000℃ 1500N 体重の2500倍 ボクサーは5000N
テッポウエビもキャビテーションを活用 高速船が困難な理由+反作用としてうける打撃のため数か月で脱皮
ひびが入りやすいしなやかな構造で完全にばらばらになるのを遅らせる
表面はヒドロキシアパタイト(リン酸カリシウム)硬い
ひびを止めるαキチン(糖) 10万m/秒秒の加速度 クラゲの刺胞は100万m/秒秒
アギトアリ 高加速顎閉じ動作で体重の数百倍の力 0.13ミリ秒秒で230㎞/時
大顎閉筋に対抗して顎を開き弾性エネルギーを蓄え、感覚毛によりトリガー筋肉が反応し閉じる
トッケイヤモリ 分子間力ファンデルワールス力 10nm以下で働く力
ラメラという皺で表面は太さ5ミクロン長さ100ミクロンの毛650万本でおおわれる
幅0.2ミクロン高さ0.2ミクロンの三角形のスパチュラ状の先端が毛ごとに100~1000個 2~20ミクロン2/毛
接着力は垂直に40μN 平行に200μN→20~40Nの横方向の力を支えられる(理論上は×650万本で1300Nの3%しか使わないが体重100gには0.04%の力もいらない)
毛は30度でその方向だけくっつく 少し指先を広げるだけではがせる
足指は超撥水性 親水性ガラスではくっつかない
ゲックスキンDARPAで開発 脂質が含まれているが役割は未解明
<流体>
圧縮できない 表面がある 水の表面張力73mN(20℃)超える液体は水銀だけ
アメンボ 脚の先端は水平に1cm 渦を直径8mmの半球状につくり、渦が後ろに動くときの運動量で前に進む 1漕ぎ体長の10~15倍 飲む
ハチドリ 舌の無数の溝に沿って花蜜が上がってくるフォッグスタンドビートル
体を45度傾け背中に水滴が結露するのを待つ
ネコ カールさせた下の先端を水面上で静止させ、水分子と舌表面の引力で水が舌にくっつき、舌を上げると水の柱が立ち舌を口に戻すとき水の柱が口に入る
0.14ml/回 3.5回/秒
イヌ 直接水を舌ですくう
排尿 尿道ゾウ1mネコ5~10cm
水圧は尿道の長さに比例するので膀胱が3600倍違っても同じ時間 直径は水滴で排尿する場合に問題になってくる
タツノオトシゴ カイアシの触覚に感知されないように長く尖った頭の形で乱流を抑える飛ぶ
推進力+揚力
ハチ 1c㎡の羽で0.7gの体重を持ち上げる150回/秒 胸部の筋肉を収縮させるたびに羽が数回振動 3~4m/秒
空気が羽の上で渦になり円形に巻き上がるが、1振で羽幅の8倍動くので、この揚力は使えない
先端部に90度方向転換させたらせん状の前縁渦が羽の後端までの3/4のところまで進むと羽の先端が作った渦と合体して円形の渦を形成サギ
1mの翼を2回/秒はばたき、12m/秒(40㎞/時)で急上昇 固定翼:スピードの2乗、翼表面積、大気圧、揚力係数(迎角と形に依存)
15~20度を超えると上の気流が離れ失速
プテロサウルス(翼竜) 揚力は翼支骨が前方を指す方が横1.5よりも大きい2.3が、手首の骨とつながっている化石がみつかっていない
<音>
高圧部と低圧部が交互に連なった波として伝わる
水中は数千m遠くまで空中の5倍の速さで伝わる
クジャク 羽を素早く震わせ低音3~4Hzのインフラサウンド+羽を外に向かって動かし少し高いパルス列(5m以内)
パルス列は5mで減衰するが、周波数が少し低い震わせる音は遠くまで伝わる 感知方法は不明
人間は20Hz~2万Hz 2000~5000Hzが聞き取りやすい
コウモリ 声帯を震わせて超音波を出すが、自分の音で耳が聞こえなくなるのを避けるため耳の筋肉を収縮させ耳をふさぎドップラー効果で高くなった減衰された小さな音で聞く
ガが3.5mまで近づかないと聞こえない音量で探索し、8m/秒で飛びガが音を聞いて0.5秒以内に捕獲
ヘビ 蝸牛の内耳が顎からの地面を伝わるレイリー波(50~300m/秒)を立体感知
ネズミが走るレイリー波は45m/秒 200~1000Hz 振幅は1mmの1//1000
ソウ 120dBの20Hzを足から感知して仲間と交信
空中では距離が倍につれて6dB減衰し500mまで地中では3dB減衰なので数kmまで聞ける
20Hzの波長は空中17m地中12m コウモリ130dB
イセエビ 左右の触覚の付け根の撥バチで目の下の板をこすり音を立てて捕食者を遠ざける
<電気・磁気>
electricity琥珀のギリシア語elektron 大きな獲物には巻きついて電場の強度を上げる
デンキウナギ オスが唾液で作った巣に産卵 数千枚の薄い円盤状の細胞でボルタ電池の構造
電子ではなくNa,Ca,Kのイオン0.085ボルト、電気細胞の形で0.065ボルト計0.15ボルト 6000個で900ボルト
400回/秒連発 顔に電場を監視するセンサーで感知
常に低電圧パルスを送り出し生き物は筋肉が痙攣し波を立ててしまうので食べ物かどうかを判断できる
ハチ 花の電場をとらえる 正に帯電 花粉を静電気で移動させる 電場の感知方法は不明
花 地表は電位ゼロ 地上30~50㎞で30万ボルト 100ボルト/mなので30cmの高さの花は30ボルトの大気電位に囲まれていて負に帯電
花粉がなくなると25mボルト上がるのでハチはこない
カメ 体長60cmなるまで15000㎞大西洋周遊 海岸から50㎞離れれば捕食者が少ない
磁場を感知 方位+緯度を提供する傾斜角(伏角)と地球磁場の強度を磁場マップとして使う
子ガメを生まれさせるのに自分が生まれた場所が安全
地磁気の変化と戻る地点が一致し磁場のサインを使う証拠 磁場感知の仕組は不明
28℃だとオス、30℃だと半々 32℃だとメスだけ
カリバチ(スズメバチ) 外皮クチクラに茶色と黄色の部分
茶色の部分はメラニン色素で表面の起伏で反射する太陽光を内部に取り込みやすくする
黄色の部分は丸い窪みにキサントプテリンという色素の微小体で太陽光を電気に変換 用途は不明
<光>
人間400nm~700nm 3種類の錐体細胞 赤緑青 鳥は+紫 紫外線も見る
ハチ 食べ物と巣を結ぶ直線が巣と太陽を結ぶ直線に対し反時計回りに60度のダンス
近いと多く(100mで15秒で10周)遠いと少なく回る(3㎞で3周)
空の偏光パターンで方向を感知
アリも偏光で方向を感知 距離は体内歩数計(ゲタをはかせると距離が伸びた)
カッコウ ジュウイチのヒナの口と翼の斑点はルリビタキより暗い巣で多く紫外線を反射し仮親を出し抜く
テッポウウオ 水中から屈折する地上を正確に狙うが不明
魚 浅いところ:透明にし光を透過させる 体の下に発光器で下に影を作らない 横を銀色にし光を反射
深海:光を吸収させる 赤か黒が最善
タコ 青い光に赤くなる水は空気より光を吸収し長波側で強いので近くでもぼやける
透明でも20~40m プランクトンは白く見える
マッコウクジラ 230dBの音波で獲物を追跡 1㎞離れた1.5mのイカを発見 25cmのイカなら325m
ダイオウイカ 直径10cmの大きな目で120m離れたプランクトンの出す光を感知
2億年以上前の魚竜は直径35cmの目