Θたけのこ たびの話とか

たびの話、科学の話、読んだ本の話 とか

63経済書

目次 カテゴリー

数十年前にたびをしたときの話。そのほかの話はカテゴリーから。 アジア たびの話 インド たびの話 中東 たびの話 アフリカ たびの話 ヨーロッパ たびの話 中南米 たびの話 ほかに エリュトラー海案内記 & 東方見聞録 & 三大陸周遊記 ジュール・ヴェルヌ …

シルバー民主主義の政治経済学            島澤諭   

高齢化社会において高齢者だけでなく子育て世代にも政治が訴求する理由 ①罠に陥ったのは日本だけか? シルバー民主主義 中位年齢の高齢化や数的優位を背景として政策決定権を握った高齢者が優遇政治を実現 シルバーファースト現象 政治が再配分の規模と期待…

ポストキャピタリズム 資本主義以後の世界 POSTCAPITALISM a guide to our future ポール・メイソン

社会主義は技術が伴っていなかったから失敗したが情報技術により実現可能になった。 コンドラチェフは資本主義が生き残れるという説でレーニンから迫害されたが次の波はこの情報資本主義が牽引する。 プロジェクト・ゼロ ①機械や製品の製造コストはゼロ、労…

政治経済の生態学 スウェーデン・日本・米国の進化と適応

スヴェン・スタインモ①「グローバル・スタンダード」などというものはない 収斂説に反し、先進資本主義福祉国家は底辺の競争を繰り広げてはいない②国家は適応するか、消滅するか 進化は変化を必要とする 歴史は変化する環境に適応する 資本主義自体が適応す…

限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭 THE ZERO MARGINAL COST SOCIETY the internet of things and the rese of the sharing economy ジェレミー・リフキン

IoTによって政府でも市場でもなく自主管理の可能な社会が可能となり、物欲から解放されて人類や環境に共感を感じ、幸福感も高まって行く。経済の歴史やIoTによって実現できる経済の仕組みも興味深い。 限界費用ゼロ社会 〈モノのインターネット〉と共有型経…

SAVING CAPITALISM 最後の資本主義 ロバートBライシュ

自由市場といいながら制度が歪められている。連帯すれば制度は変えられる。 資本主義の構成要素 ①所有権 所有できるものは何か 奴隷制、財産から団結する自由へ、予約座席、環境、知的所有権 ②独占 どの程度の市場支配力が許容されるか ケーブルTV、種子、…

「接続性」の地政学 グローバリズムの先にある世界 CONNECTOGRAPHY mapping the future of global civilization

パラグ・カンナ’77インド生、世界経済フォーラム「若き世界のリーダー」(‘16)’17原書房 中国、中東、アフリカなどの地域の展望が興味深い。市場とか資源とか宗教とかで焦点があたることが多い地域に新たな視点が得られる。 過去の著作 「「三つの帝国」の時…

ソーシャル物理学 Social Physics アレックス・ペントランド

ソーシャル物理学 「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学 Social Physics how good ideas spread the lessons from a new science (’14)’15草思社 アレックス・ペントランド MITメディアラボ創設 ソーシャル物理学 「良いアイデア…

善と悪の経済学 Economics of good and evil トーマス・セドラチェク 

チェコの経済アドバイザー。 合理性を基礎とする経済学に対し歴史的考察により疑問を呈する。読み物として面白い。 主張としては、すでに十分に持っていることに気づこう。ゴドーを待ちながら。政策としてはGDP最大化ではなく債務最小化を目標とする。 合…

脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克 中野剛志 中野信子 適菜収

対談。近代的合理性、知性偏重への懐疑。合理性で考えれば、子供を持たない方が可処分所得も増えるし、政治よりも脱出を選んでいく。でも多くの人にとって自由は苦痛。ナショナリズムや宗教がその反動。 格差拡大は平和のせい。だとすると、格差は縮まらない…

移民の経済学 the economics of immigration ベンジャミン・パウエル

移民は比較優位により世界の富を増大させる 高技能労働者に対し低技能移民は補完的労働であり完全代替ではない 低技能労働者の相対賃金が低下したとしても資本が流入し、所得の低下は限定的で一時的 本国での構成水準の低下や失業率の増加は確認されていない…

地政学で読む世界覇権 accidental superpower ピーター・ゼイハン

地政学上重要な点の変遷 1 地理条件 交通の要衝 商業活動の便がよく、侵入困難 河川 エジプト フランス ポーランド ロシア 中国 湾・内海 スウェーデン・デンマーク・フェニキア・日本 オスマン 2 遠洋航海術 スペイン・ポルトガル 収奪 3 工業化 経済的…

未来をつくる資本主義 スチュアート・L・ハート CAPITALISM AT THE CROSSROADS Next gengeration business strategies for a post-crisis world 2012

地球の環境や世界の貧困を救うには、より安いコストを求めて底辺への競争を続ける市場(多国籍企業)に任せるのでもなく、政府の援助に任せるのでもなく、創造的破壊をもたらすビジネスにより地元で起業することで下向きの大躍進(グレートリープ・ダウンワ…

時間かせぎの資本主義 いつまで危機を先送りできるか(ヴォルフガング・シュトレーク)

「21世紀の資本」と並ぶ資本主義論とのこと。 70年代から資本主義は、過大な信用供与の不良債権化に伴う銀行危機、その債権買取を通じた国家債務危機、緊縮財政のための福祉の民営化に伴う家計部門の負債拡大による実体経済危機、そして今はゼロ金利政策…

中島隆信

人間の欲望を利用したインセンティブの設計を、様々な分野で確認する。 ・大相撲 日本の伝統文化を承継するための参入障壁や年功序列の制度設計 ・お寺 集団の結束を高める方法として機能してきたが、信頼関係が崩れてきている ・障害者 助けすぎると文句を…

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