Θたけのこ たびの話とか

たびの話、科学の話、読んだ本の話 とか

バスでのたび 検問

アフリカを旅していると、ちょくちょく警察に止められる。バスに乗っていると、バスが止められ、国によるが、中に入って乗客を一通り確認していったり、全員外に出して一人ひとり確認したりする。

国によるが、お金を渡している。特段のもめるそぶりもなく日常のやり取りとしてお金を渡している。ちなみに外国人への対応。意外にも外国人はスルーとなるケースが多い。少なくともWHAT?の一声で終わってしまう。外国人から一攫千金、というよりも面倒を避けている、という感じ。

ところがガボンでは、警察が粘る。乗客も、早く払えよ、とプレッシャーをかけてくる。運転手は、アクセルをふかせる。10分くらいたったのか、ついにバスは行ってしまった。荷物を載せたまま。私は、警察に、バスが行ってしまったじゃないか!という感じで伝えて、後ろにいたタクシーにそのまま乗った。バスを追いかけて!と、ドラマかなにかのように。

さてコートジボアールを旅していた。バスはちょくちょく止められ、その都度乗客全員外に出させられお金を渡して再びバスに乗り込む。私は顔だけ見て、行け、とあごで合図される。帰国する前日に首都を目指していた。途中でバスから荷物を持って全員降ろされ、別のバスに移される。それが数回続いて、夜になって、フィニッシュ、と言われた。ここがどこだかもわからない。今夜首都にいないと帰国できない。途方に暮れていると、乗客の一人がついてこい、と言う。恐る恐るついていく。「くでた」今日はもうバスは走らない、と言っている。連れていかれたのは彼の家らしい。食事が振る舞われ、ここに泊まれ、と言う。やむを得ず、結果的にはとてもありがたく、泊まった。テレビでは言葉は分からないが、なんとクーデターがあったらしい。

翌日バス亭に案内され、首都を目指す。時間的にはは飛行機には間に合わない。バスはなんと警察の止まらせる合図を無視し、乗客も罵声を警察に浴びせながら走り去っていく。それが数回続いて、検問で止まらないので行きの半分以下の速さで首都に到着。急いで空港に向かうと、なんと飛行機はまだ出発していなかった。クーデターの影響なのか、そもそも通常のように遅延なのか、は分からなかったけど。このクーデター。成功したのか失敗だったのかは分からないが、あとで日本で調べてみても事件は確認できなかったのでおそらく失敗だったのだろう。この警察への対応。クーデターを起こしたことへの反対なのか、クーデターを防げなかったことへの不満なのか。

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