Θたけのこ たびの話とか

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政治経済の生態学 スウェーデン・日本・米国の進化と適応

スヴェン・スタインモ
①「グローバル・スタンダード」などというものはない
 収斂説に反し、先進資本主義福祉国家は底辺の競争を繰り広げてはいない
②国家は適応するか、消滅するか 進化は変化を必要とする
 歴史は変化する環境に適応する 資本主義自体が適応するシステム
 下部システムの部分間の複雑な相互作用の産物であり、創発的なプロセス
 政治経済が進化する、というのは、多様性を生み、成功する多様性を選択し、再生産するメカニズム
民主的制度は、
①メディアや言論などの自由を通じて多様性の創出
②競争的選挙や投票を通じて選択
③法の支配と常設の官僚組織を通じて再生産
をするための比較的効率性の高い手段を国民に提供

米国:イノベーションと多様性の創出に秀でる 果実がより不平等に分配・社会の分断 機会の平等と同時に個人の自由があるというという自己認識の矛盾
スウェーデン:成功する多様性の選択を成し遂げた 効率的 誰がではなくいかに 普遍主義
日本:再生産に熟達するが、多様性の創出には適していない 従来的階層的社会規範と個人の自由や平等との対立 二重構造 雇用主ベースの社会福祉 非生産的経済部門を残す

租税や政府支出と経済成長の間に統計的に有意な関係が見出されない

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