Θたけのこ たびの話とか

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情報と秩序 原子から経済までを動かす根本原理を求めて  WHY INFORMATION GROWS:The evolution of order from atoms to economics セサー・ヒタルゴ

情報が生成されて、それがまとめられて、情報を成長させる そのためには人のネットワークが重要で複雑性、多様性がポイントとなる


 

宇宙は、エネルギー・物質・情報でできている

物理的秩序 特定の秩序 複数の状態の平均エントロピー 同等なすべての秩序の数の割合 ある状態の多重度 同等な状態の数矛盾 時間の不可逆性 秩序から無秩序へ情報の偏在性 結晶化情報を成長させるメカニズム

①情報が生まれるにはエネルギーが必要 非平衡系における情報の自然な発生 エネルギーの流入 自己組織化 渦 エントロピーの増大

②情報が生き残るには個体が必要 個体としての情報の蓄積 秩序を維持 たんぱく質、DNA、細菌、人間、建物 エントロピー増大を払いのける

③情報が成長するには物質の計算能力が必要 物質の持つ計算能力 蓄積する情報、複写する構造を厳選 社会が情報の蓄積能力を獲得する

 ①エネルギーの流入 太陽→糖・石油

 ②情報の固定化 石斧~コンピュータ

 ③人間の集団としての計算能力 社会的ネットワーク社会的ネットワークの形成

  ①共通の社会的中心social foci 社会的中心を共有する人々のあいだで関係が生まれやすい

  ②三者閉包triadic closure 共通の友人を持つ人々のあいだで関係が生まれやすい

  ③同類原理homophily 似たような関心や特徴を持つ人々のあいだで関係が生まれやすい

 

アップル

 果物 自然界に元から存在

 製品 人間の想像を結晶化したもの

  → 経済複雑性

 買ってくれる他国との関係性、円滑な取引

パーソンバイト ひとりが具象化できる知識・ノウハウ

ネットワークを築くと情報処理能力を高められる=信頼 (役所は生み出さない)

パーソンバイトの性質

 ①産業・立地ネットワークの入れ子を説明できる

 ②類似した製品の生産へと向かう産業の多様性メカニズムを説明できる

 ③将来の所得水準(社会の繁栄の度合い)を正確に予測できる経済

経済成長の本質は情報の成長共進化

=人間が情報を成長させるための集団的システム

人類の集団レベルでの計算能力

知識・ノウハウの増幅エンジン

想像の結晶がもたらす増強効果

 →いかにして人間のネットワークに知識やノウハウを具象化するか

想像を結晶化する能力

 ①知識 本物の天才などいない社会を作り出す

 ②ノウハウ 集団の能力の総和>個々の知識創造力の結合

 ③想像力 知識の実用的価値をほかの人と共有できる製品のもたらす増強効果

→新しい表現形態製品

 知識・ノウハウ・想像の実用的用途を含んだ情報を総括的に具象化して伝える

経済成長の要素①物的資本②人的資本③社会関係資本(社会制度も含む)④土地(鉱物資源・気候・海洋アクセスなども含む)⑤労働⑥経済複雑性 所得を生み出す経済の長期的潜在能力を示す

 ①単純な経済活動ほど多くの場所でみられる

 ②複雑な経済活動を実行できるのは多様化した経済だけである

 ③国々は関連する製品へと多様化していく

 ④長期的に見ると、ある地域の所得水準はその経済の複雑性の度合いへと近づいていく 

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