Θたけのこ たびの話とか

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SAVING CAPITALISM 最後の資本主義 ロバートBライシュ

自由市場といいながら制度が歪められている。連帯すれば制度は変えられる。

 

資本主義の構成要素

①所有権 所有できるものは何か 奴隷制、財産から団結する自由へ、予約座席、環境、知的所有権

②独占 どの程度の市場支配力が許容されるか ケーブルTV、種子、ICTプラットフォーム、金融、保険

③契約 売買可能なのは何で、それはどんな条件か 身体、銃、荒天時のタクシー、金融取引の受信時間  強要される契約 標準契約書、使用許諾、ローン契約、フランチャイズ、引き抜き禁止

④破産 買い手が代金を支払えないときとはどうなるか 債務監獄、逃げ切るCEO

⑤執行 これらのルールを欺くことがないようにするにはどうするか 規制する側とされる側の回転扉に油が差してある 痛くない罰金

ピケティが指摘した資本に対する利益が減少しないのは、ピケティが指摘する相続というよりも、富のシェアを支配する者が、市場を機能させるルールに対する影響力を獲得したから

能力が、より多くのカネを捻出する仕組み、他者の資産や収入から奪い取る新しい手法へのイノベーションに向けられている

福祉や教育 発明や投資 へ 報酬がその人の価値を決める?

失敗しても高額報酬、人員削減で高額報酬

中間層の交渉力を弱め、低賃金、リスク転嫁 ワーキングプア 無いのは機会+政治力

最低賃金を引き上げたら失業が増える?福祉から就労へ?

働かないお金持ち 寄付が貧困層に届かない 出身校

自由市場か政府か?はフィクション 自由主義のためのルールに対する政治的影響力 下から上への事前配分が起き、そのごく一部を政府が貧しい人に再配分 ←生まれてきた人すべての人々への分け前=ベーシックインカム

マイナスサムゲーム 不公平で勤勉が報われないと感じると不正行為や不信感が増す+購買力の不足 ←政治に対して積極的になり新たな拮抗力を打ち付ける

無力感は自己充足的な予言

企業改革・平均的労働者の賃金に対するCEOの報酬の比率を法人税率に連動させる

雇用を創出するのはCEOではなく顧客

労働者の取り分を増やせば購買力が高まる

従業員持株制度、従業員が会社を所有

・環座役会の半数を労働者の代表者で構成(ドイツ)

・なぜ株主は従業員より重視されるのか 株主が企業を所有しているということはフィクションに過ぎず、短期間で売買するファンド

ベーシックインカム

・労働者が自由に意見を述べることができるようになる

・芸術やボランティア、天職に意義を見出すことができるようになる

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