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水滸伝

62海外小説

中国、堕落した宋王朝に対して、「替天行道」の旗をたてた梁山泊という梁山湖の中の島を拠点にして宋と戦いながら、なんらかのきっかけでこの書を読んだりして「替天行道」に共感し、人が集まっていく。

19巻もあり、あらすじだけで十分、と思い、読む機会が無かったのですが、読んでよかったと思います。北方謙三氏の書でしたが、読み終わったあと、原典との違いについての言及を知ったのですが、あるていど時系列になっている点、108名といわれる登場人物が王朝側を含めて様々な特技や性格、人生を背負って活躍している点、などが原典との違いのようで、そうでなかったら苦痛だったかもしれません。

浪費そのものが悪ではなく、浪費によって富める者が限られている数だということが悪。一部の者が私服を肥やす。これを修正できるのは政事だけ、ということで、人が人の心を持てる国、をつくるため「替天行道」が示され、梁山泊の旗揚げになる。いつの世にも、まさに今の世にも訴えるもの。

早い時期に兵站についての戦略が進められていて、さすが中国、と思っていたら、北方氏の味付けだった、ということで、そうすると原典を読んでいたら全く違う感想をもってしまったような。

凌振という大砲技師の努力がところどころで記述されているので、これが最後に活躍するのでは、と思っていたのですが、拍子抜けだったのが、原作をいじれないからなのかどうかは分からないけど、物足りないところでした。

美人で優秀な戦士の扈三娘(この字をどうやって出そう、と思っていたところ一回で変換できたのに驚き!)と結婚し王英が、逃げ出したあとどういう形であれふたりになんらかの話がないのも消化不良。