Θたけのこ たびの話とか

たびの話、科学の話、読んだ本の話 とか

服部真澄

IT関係として「エクサバイト」を読んで面白かったので、一通り読んだ。先端の話題にからんだサスペンス。一方で「清談仏々堂先生」は、落ち着いてひねりのきいていてすがすがしく感じる。

 

「龍の契り」(1995)イギリスが香港をあっさりと返還せざるをえなかった密約文書の争奪。日本外務省沢木、ハイパーソニック社西条、ハリウッド女優中国系アディールに対するゴルトシルト。

「鷲の驕り」(1996)サブマリン特許のダイヤモンド製造技術を巡るハッカーと産業スパイ。

「ディール・メイカー」(1998)メディア企業ハリス・ブラザーズの買収。大株主の著作権継承者は精子バンクの女医の産んだ子。

バカラ」(2002)バカラ賭博にはまる週刊紙記者とカジノ合法化を巡る風雲児経営者美術商による脱税マネロン。

努力して生活感がなく強い女を演じていた妻は賭博にはまる夫に大金をだましとられた、と言って反応をみていた。

官僚は飛び抜けた知識や仕事の重大さを人にみせつけたいという虚栄心から、話を聞いてくれる者を好む。

「エル・ドラド」GMO改題(2003)コカインの原料となるコカノキを食べるGMアブラムシを告発しつつ、コカイン撲滅を望む。

「清談仏々堂先生」(2004)

「海国記 平家の時代」(2005)検非違使平正盛が宋と藤原顕季の交易により台頭。後白河院との対立により衰退した後を引き継ぐ。

「最勝王」(2006)空海

「エクサバイト」(2008)映像プロデューサー、ナカジこと鈴木央児が、小型カメラと超記憶媒体を装着し、著名人の記憶を保存していく活動をするめる。まさにグーグルグラスのようなものだけど、自ら使う、というよりも、特殊な才能を持つ人がどのように世界を見ているのか、を知りたい、という欲求があるあず、ということで、見るものを共有しよう、という捉え方が面白い。時代的にはドライブレコーダーとか、自撮り、のようにみなが自分のために記録していきそうで、そのためにエクサバイトを優に超えそう。自分も、今までの旅行をこれで撮れていれば、と思う。

「ポジ・スパイラル」(2008)地球温暖化を特集するタレント久保倉恭吾。東京湾バイオ燃料となる菱の実で救う。

「KATANA カタナ」(2010)銃規制のため、銃をsecond generation銃と交換。

「天の方舟」(2011)ヴェトナムでODAにより建設している橋梁が崩落した。

「深海のアトム」(2014)陸許国 マグロ漁と原発。極限環境生物バイオプロスペクティングが放射線を固着。山は見ている、川は気づく、海は知っている。

クラウド・ナイン」(2015)IT企業オッド・アイはビッグデータで予想したW杯の試合結果の予想を外しドーピングを疑う。ナノ疑似赤血球サワタリ。衛星発電でハリケーンコントロール

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